またしても園路の紹介です。
庭において、駐車場から玄関までをつなぐ園路は、必ず必要ではないですが、
通路を明確にすることで、そのほかの植栽スペースとのメリハリがついたり、
歩きやすい部分を確保できますから、例えば低予算なら砂利敷きだけでも土の部分と区別すると良いでしょうね。
さて、タイトルの安曇川石の園路です。
滋賀県の安曇川で産出される石で、京都のお寺などでも砂利が使われていたり、川石だけに角が取れた柔らかい感じの石です。
今までの幡豆石などは、鉱山から産出されて転がることで多少は角が取れていたりしますが、それでも山石なのでごつごつした感じはあります。
その代わり角がしっかりあるものもあるので、目地の少ないタイルや乱張りのような使い方がしやすいです。
一方で川石は角に丸みがあるだけでなく、全体としても丸く平面が少ないですが、それでも採石場から園路なら園路に使える石を選りすぐって探してきます。
園路は穏やかな印象となります。
外出先から、かっちりした石の園路を通り、鉄平石の交差点を通るたびに、徐々に園路が柔らかくなります。
川石を加工無しでラフに据えた園路は、河原を散歩するような気分にならないかなと思って作りました。
勾配もタイルなどでは不可能な三次元的曲面で、石の面も柔らかな曲面なので、足のあたりも柔らかです。
写真1枚目は、施工途中ですが、ここでもモルタルなどセメントは一切使っていません。
厚みが20cmほどある根のしっかりしたものを縁に据え、しっかり埋め込むことで、人が乗ってもびくともしません。
2,3枚目は一気に庭の完成時の写真ですが、季節的に施工後ゲリラ豪雨のような雨に何度も襲われましたが、
まさに「雨降って地固まる」の様に、目地につきこんだ砂が、雨によってさらにち密に浸透し、園路を強固なものにしました。
ただ、ハイヒールのような靴を履く人には全く歩きにくい園路です。
施工前のプランニングの段階で、
「ハイヒールなど履きますか?」
と質問したところ、
「スニーカーしかはきません!ヒールが必要な時は現地で履き替えますので大丈夫です」
との回答をいただいたので、安心して施工出来ました。
園路だけでなく、テラスに使っても楽しい石です。
私の自宅の庭ですが、ハードウッドのデッキを通り、石のテラスがあります。
これももちろん土だけで固めてあります。
石に角が無いので、裸足で歩いても痛くないです。
テラスの中の四角くデッキのように見える部分は囲炉裏の蓋です。
河原の石で作ったテラスに座り、火を焚いて家族や友人たちと食事をするスペースでもあります。
形状や勾配などに制約が無いうえに、目地が砂なので、窪みがあっても速やかに排水されますので、
タイルやコンクリート土間の様に水が溜まってしまう心配も無いですし、濡れた石はそれはそれで表情が変わり、美しいです。
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