庭の地形に勾配をつけて集水桝に雨水を排水する方法は一般的です。
ただこの庭には、集水桝は設置されておらず、ほぼ平坦な庭がすでに出来ていて勾配をつけるのは現実的ではなく、
集水桝を作るのも排水経路の距離を考えると大きな手間と費用が発生します。
暗渠排水についても同様です。
そうなると、地面に浸透させるのが現実的です。
表層に近い部分の土のを処理する方法だと、
・土の入れ替え
・土性の改良
があります。
例えば排水の良い土を20cmの厚さ入れ替えよう思うと、仮に100㎡で40tくらいの土を出し入れすることになります。
人力で作業しないといけない現場でこれは大変な工事量で、金額も膨大です。
ということで、いちばん手軽な土性を改良する方法で作業しました。
究極を追求すれば最善とは言えなくても、コストと妥当な線で考えれば十分に効果は出るはずです。
作業内容は、
全体に植栽用の培養土を散布し、今回は20cm程度の深さまで耕運機で耕起し、芝張りに障害となる石などを取り除きました。
ある程度整地し、土壌を団粒化させる改良材を面積的に300リットルほど散布しました。
数日空け土を乾かしてから、固形の団粒化させる改良材、芝の肥料、ケイ素系資材、培養土を施用し下地を作ります。
芝はヒメコウライシバ。
TM9は少し高いのと、手入れを怠ると先祖返りしてしまう事もあり、実績があるヒメコウライシバでも十分です。
芝を張って、目土を入れてしっかり水やりをしたら完了です。
すでに工事完了から半年以上経過していますが、芝の生育は良好だとお話は伺っています。
工事は一つ一つの現場によって、常に同じ条件ということが無いです。
現場の地形や方角、土質、周囲の環境のほかにも、いくらお金をかけられるかによるものも大きいです。
出来るだけ安く、効果の高い方法を模索して工事しています。
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