東浦町の中でも、歴史的な建物の残る地域での依頼でした。
周囲の建物と調和のとれる板塀を作ってほしいとの依頼で、周囲の家にも残る縦張りの大和張りの板塀に決定しました。
材料にはウッドフェンスで普段からよく使うエコアコールウッドを使用しますが、それほど標準のサイズの規格が多くないので、なるべく加工を少なく作れる寸法で設計しました。
はじめは現場打で基礎を作ろうかと思ったのですが、手間が大きそうだったので、
基礎ブロックで施工したのちに打ち増しして基礎の強度を保つようにしました。
DIYの動画などでよく見かける、ホームセンターなどでも見る180mm角程度の基礎ブロックは穴のサイズが100mmしかなく
90mm角の柱は対角で130mmほどあるのでそもそも入らず、また、アルミのメッシュフェンスくらいなら何とかなりますが、
目隠しフェンスともなると、圧倒的に小さく軽いので、今回は250mm角で、穴径が140mmのものを使っています。
ただ、それでも柱を傾けながら部材をはめ込んでいく作業があるので、柱の角を落として8角形にしています。
柱をつなぐ長押と、貫の穴を加工しています。
部材の加工が終われば、現場ではほぼ組み立てるだけなので、骨格部分は一人でも簡単に施工できました。
端の一本を固定し、貫を通し長押で柱間を固定していきます。
貫は柱の中で繋いでいます。
あとは板を大和張りで固定して、笠木を載せれば完成です。
一応板塀の下は5mmほど隙間を開け水の切れを良くしています。
普段使っているサドリンという塗料には黒が無く、近い色ではエボニーでしたが、
キシラデコールのジェットブラックと塗り比べて比較して、ジェットブラックのほうにしました。
焼くという方法もあったと思いますが、手間もかかる(工事費が上がる)ので塗装にしました。
基礎の重量を増し安定性の向上と、土の流出、見栄えも兼ねて県内の幡豆石を足元にあしらいました。
既存の建物の竪樋も黒に変更しました。
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