樹造園の道具 22 近藤石工道具製作所 石頭(せっとう)

ノミに続いて石頭です。

一番左の物は、近藤では無くてたぶんDCMカーマです。

造園屋に就職して、まだ何の知識もなく、石を加工する目的でもなく杭を打ったりただパワーのあるハンマーを選んだものです。

それが一番古くて15年くらい使ってます。

左から1.3kg、1.1kg、0.6kg、0.3kgです。

よく使うのは、左の3本で、一番右の軽いのは、彫刻とか細かい作業用です。

 

近藤石工道具製作所に行くと、これらは柄が無く金属部分のみで売っています。

石頭や、トンカチ、ビシャン、コヤスケのような道具です。

 

店で、一般的によく見る加工された柄か、カマツカなどの柄を選べたりします。

柄は遊びたい部分です。

私は自分の剪定した枝の中から、

握りたい部分に、枝の節や太さに変化があって滑り止めになったり、適度なカーブがあったり、

と言ったしっくりくるものを適当に加工して取り付けています。

 

石頭の用途としては、それはもう何でも叩けるのですが、石工となると、

石を直接石を叩くか、ノミやコヤスケ、セリ矢など道具を叩いて力を伝えるかです。

 

直接叩くときに思うのは、近藤石工道具の石頭は石がよく割れる気がする事です。

重量的には、1.3kgが一番重くパワーがあるはずですが、

それ以下の1.1kgや0.6kgの方が、狙った場所でバシッと切れるように割れます。

おそらく、焼き入れの関係で、材質の硬さが違うからだと思います。

それはたぶんノミ等を叩いたときにも、影響があると思います。

 

石頭とノミなどはそれぞれ大きさを合わせるのがセオリーで、大きいノミで大きく石を割りたいときに、小さい石頭では弾かれてしまいます。

ただ、コヤスケで石を剥がすように割る時は、重さよりもスイングスピード重視で行った方が良い結果になる事もあるので、

一般的な組み合わせはあるけど、結局はどんな石をどんな加工するかで、道具の組み合わせ方も変えるべきだと思っています。

 

 

 

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