先日偶然このホームページを見つけられた東海市のお客様から、剪定の依頼を受けました。
今回の作業のメインともいえるのは、大きく伸びたイヌマキの生垣です。
剪定した痕跡も見られましたが、ずいぶんと時間が経っているようで、小さくしたいと希望がありました。
多くの剪定屋さんは、生け垣=トリマー(バリカン)もしくは刈込バサミですが、今回は一切刈り込みません。
刈込にもメリットはあります。
・作業が早い(=安い)
・まっすぐなラインが出しやすい。
・作業者が未熟でもそれなりに見える。
一方で刈込のデメリットもあります。
・葉のない場所でカットしてしまうことが多々ある。(新しい芽が出ず枯れ枝になる確率が上がる)
・葉先をカットしてしまうことで、葉が傷む、変色して見栄えが悪い。
・小さくするのが苦手。
・個々の木の大きさがそろわず、樹勢にばらつきが出ることがある(隣の木まで横に長く伸びてる枝を切らない)
・次回萌芽する箇所がカット面に集中しがち。
等です。
樹造園は、基本的に刈込しません。
・なぜなら、少し遅くてもそもそも作業金額が安い。
・生垣がまっすぐのラインでカットされていることに意義を感じない。
・作業者が熟練で刈り込まなくても早い。
です。(笑)
そしてこの生垣が、
このようになりました。
刈り込んだものと比べてなんかフワフワしてますね。
葉先をカットしていないのと、芽が深くにあるものは、より深いところで、
表面にしかないものは表面付近でカットすることで、部分だけ見るとデコボコですが、全体を通してみるとまあそれなり。
これは透かし剪定なんですが、今の段階では刈り込んでも別にどっちでもいいと思われるかもしれませんが、次萌芽した時から違いが出ます。
刈り込んだものは、そもそも少ししか小さくできませんが、透かし剪定では一芽一芽見定めて極力深いところまでカットしてますので、
次回は奥の芽で切り替えることが出来ます。
刈込が枝が太くなるにつれ現状維持以下しかできないところを、よりスマートな生垣を作ることが出来るんです。
また、枯れ枝の処理もします。
分かりにくいですが枯れ枝を取り除いたものが下です。
ちょっとすっきりしてます。
木は違いますが、最初このような切り方をしてあった場所も、
残してしまった枯れ枝を取り除くとずいぶんスッキリします。
枯れ枝として残る前に、はじめからしっかりと剪定してあれば、早くに樹皮が傷を巻き込み塞ぐことが出来ます。
今回の作業では、剪定のほかに伐採、移植、藤棚(基礎コンクリート含む)の解体などの作業も行いました。
作業後にきれいになったと喜ばれたのが、私にとってもうれしい瞬間です。
作業までの流れを説明しますと、
・メールにて剪定の見積を製作するための庭の下見の日程を決めます。
・現地にてお客様の立会いのもと、作業の希望を聞きます。
・並行して、樹造園からはアドバイスや作業の計画なども行います。
・見積を製作し、金額に納得していただいたうえで、作業予定日の調整をして作業に入ります。
また、見積は出しますが、作業内容に変更があっても多少の事なら作業完了するまでは、臨機応変に対応します。
そして、今回は見少し儲けが出ましたので、作業後に値引きという形で還元することにしました。
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