名古屋市熱田区で剪定作業をしました。
数年にわたって剪定に入り、少しずつ育てて、落ち着いた良い枝を出すウメがあったのですが、2018年の夏ごろに、人付き合いから違う業者を剪定に呼んでしまったようです。
私が11月ごろに剪定に入り見た姿が下の写真です。
太い枝の途中でバッサリと切られ、それ以降新しい枝を出してもいませんでした。
とりあえず明らかな枯れ枝だけ取って、新枝が出そろった次の夏前の剪定まで様子見です。
そして2019年の初夏に剪定に入りましたが、やはり新しい芽は吹かず。
各所から柔らかな枝とはかけ離れた、徒長枝が強く伸びています。強く途中で切った枝からは、やはり新芽はのびていませんが、
しかしまだ葉の数が足りません。
ここで強く切り戻すと、傷を塞ぐことが出来ないかもしれないので、太い枯れ枝はそのまま、徒長枝も残しながら、枝数を増やす方向で剪定しました。
そして2020年6月ずいぶん葉の数が戻ってきましたので、枯れてしまった太い枝も落としました。
しかしまだ徒長枝は多く出ていて、花がつく短枝は少ないです。
去年は実があまりつかなかったと、聞きましたが、ほぼ徒長枝ばかりとなってしまったウメですので、それはそうでしょうね。
そして今年もそれほど多くの花はまだ期待できそうにないですが、樹形は以前と変わってしまいましたが、だいぶ見られるようになってきました。
しかし大きな傷口が出来てしまいましたので、盆栽なら100万円が5万円になってしまったかもしれません。
鋏や鋸など道具を持っていれば、木を切る事は誰にでもできます。
そして、木を切ってほしいといえば、「剪定出来ますよ」という業者ももちろん多くいます。
しかし、その樹種の性質や、個々の木の植えられている状況や樹勢など見極めて、
どこまで剪定できるかなどの判断を出来るでしょうか?
業者は言われた通りに切りましたよ、と言われるかもしれませんが、失礼ながら剪定の依頼者様はプロではありません。
その結果がどうなるかはあらかじめ伝え、ではどうすれば希望のように出来るのか、また出来ないのか、説明できるでしょうか。
樹造園では、しばし
「ここまでしか切れません」
ということがあります。
枯れてもいい、樹形はどうなってもいいなら切りますが、そうではないなら一回の剪定では出来ないこともあります。
値段が安いとか、人が良いとか、実は庭木の剪定を依頼するための判断の要素としてはあまり考えないほうがいいですね。
梅の木も、安易に剪定を頼んだばかりに、樹形は崩れ、数年は無残な姿をさらしました。
楽しみにしていた花や実を楽しむこともできませんでした。
少し安いかもしれない業者は本当に安かったのか?
私なら、剪定を頼まないほうがまだ良かったとすら思います。
業者の評価は、今その時の出来ではなく、半年後、数年、十数年後、数十年後を見据えた剪定が出来ているかでするといいと思います。
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