幡豆石 階段加工

造園では、いろいろな石を使います。

平板などの多くは中国や東南アジアなどが多いです。

さすがにそこまで取りには行けませんし加工品は取りに行くメリットもないですが、

自然石となると、形も大きさも一つずつ違うので、ある程度の大きさのものは見て触って選びます。

 

また、作りたいものによって欲しい石も異なるので、園路のような平面を作りたいのか、石積みをしたいのか。

 

今日は幡豆石です。

種類としては花崗岩で、墓石などにもよく使われる御影石です。

色は白っぽくて昔の日本庭園でよく使われた、青や赤の石とは違いそれほど主張しないので、雑木の庭や自然な景色を作りやすいのでよく使われます。

 

緻密で硬くて重たいですが、加工するのには比較的素直な石です。

タイルや決まったサイズに加工された平板ならば、必要な数は簡単にわかるのですが、

自然石は、そもそもほしいサイズ、形の石すらなかなか見つかりません。

面積的には十分用意しても、形が合わなかったり、合う組み合わせを見つけられなかったり。

何せ正解がありませんので、組み合わせ方を変えればもっと良くなることもありますし。

という事で、石は余裕をもって多めに用意します。

 

階段は、踏面と蹴上で構成されています。

外回りはあんまり転んじゃうような小さい石だと不安定になるので、角があって座りのしっかりしたもの。

なので、3面が比較的良い条件の石・・・、なかなか無いですが頑張って探してきました。

(モルタルなど使うと、すわりが悪くても何とかなるんですが、土決めだと周りに小さい石は使えません。)

 

真ん中あたりは一面だけ良ければいいので、比較的探すのも楽です。

とは言え、隣の石との合わさり方もあるので、一面良くてもダメなものもあるんですけどね。

 

自然石を使う以上は、石の良さを出したいので、あんまり四角い石や平らすぎるものはどうかな?って思います。

平らな面を探しているのに、平ら過ぎがダメとかなかなか難しいですね。

適度に不規則で直線、直角で構成されていないがゆえの、穏やかな感じなんですね。

ブロック積みや、フェンスなどが垂直水平、直線を重視してるのとはちょっと違います。

なので、石と石の隙間も、草が生えたり楽しいですよね。

 

写真は空いた時間で次の現場の階段を仮組しているところです。

現場で高さや傾きを正しく調整すると、ずれてくるので大雑把に加工して、だいたいの位置を決めました。

同じ大きさで2段分です。

でもだいたいおんなじ大きさです。

だいたい同じくらいの蹴上です。

だいたい平らっぽいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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