8月の終わりから知多市の新舞子で造園工事をしています。
以前視察に行ってきた長野県の鉱山で仕入れた鉄平石と、
庭に元々あった御影石の平板、それと今回持ち込んだ鹿川石を組み合わせています。
園路の分岐点に鉄平石を据え、それぞれを石の園路でつないでいます。
予算の関係で、一回は洗い出しの園路になるところでしたが、それでは自分の描いたイメージ図とかなり違ってしまうので、
予算的には厳しいですが、良い庭にするため石の園路を手掛けています。
御影石の平板も、なかなか時代を感じさせるもので、使い込まれた良さが出ています。
鹿川石は県内で産出する石で足りなければすぐに探しに行けるアクセスの良さがありがたいです。
色的に鉄平石と似ているので、違和感なくつなげることが出来ます。
ある程度ランダムに配置した平板に合わせて大小さまざまな鹿川石をリズムが悪くならないように
多少加工もしながらはめていきます。
途中まで完成したところです。
奥に見える鉄平石まで行くとゴールです。
完成しました。
鹿川石をはめるだけで4日近くかかりました。完全に大赤字です(笑)
この園路は、昨今の庭づくりではよく使われるセメント類を一切使っていません。
それは私のこだわりでもありますが、「あまり使いたくない」です。
使った方が簡単に早く出来るんですが、
石を汚したくないです
石の目地の透水性が悪くなります
モルタルはいずれ割れます
タイル目地などひび割れが顕著ですよね。
9月に入り雨が多くなってきました。
7日前後には台風10号の到来で、東海地方も猛烈な雨が降り、それ以外でも一時的に激しい雨が降る日が続きました。
砂と土で突き固めた土ぎめの園路は、びくともしませんでした。
でも時間の経過や使っているうちに、石は多少下がったり、根に持ち上げられたり、変形してくると思っています。
でもそれで私はいいと思っています。
なぜなら、下がったなら石を外し土を入れてもう一度叩き込めば直るのです。
木の根が持ち上げたなら、園路の勾配を変えればいいのです。
庭は長い時間をかけて変化していいと思っています。
土ぎめの園路は、自然を制すのではなく、動いても元に戻り対応していく柔軟性を持っています。
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