園路でもチラ見してましたが、石積みの花壇です。
今回は洋風の庭という事で、コッツウォルズストーンを積んでいます。
暗渠排水はこの花壇の位置も考えて、その下を通るように作っていたんでした。
嵩上げしてるとは言え、排水が悪いのは良くないですからね。
ただ、モルタルなど使わない乾式なので石の面からも排水出来ますので、花壇としては優秀だと思います。
これが植物の事を知らない外構屋ですと、
底分の内側に基礎を作ってモルタルで壁を固定して、モルタルのついた道具を洗った汚れた水を花壇のところに捨ててなんて具合です。
当然暗渠も無いですし、狭い花壇だと底面が全面基礎でこれ花壇じゃなくてプールでしょ?なんてこともありますからね。
砕石を敷き均し基礎となる部分を作って行きます。
ここでも、通常はRC(リサイクルコンクリート砕石)を使いますが天然石の砕石です。
値段は数倍しますが、花壇にコンクリートのアルカリが出るの嫌ですからね。
図面では味気なかったラインを、現場に合わせて艶やかな曲線に変えていきます。
中間にもしっかりと大きめの石を積んで強度を出していきます。
モルタルを使わないので雨でも作業できるのがありがたいです。
天端を揃えて一応の完成です。この写真の量でおよそ1.5t仕入れて、少し残ったくらいです。
途中足りないんじゃないかと、仕入れ先に在庫の確認をしたらもう無いと言われヒヤヒヤでした。
2023.03.10追記
花苗の出始める2021年の5月ごろ、作った花壇に植物を植えて工事を完了しました。
それから2022年の5月、工事からちょうど一年後に撮った写真を追加します。
コンクリート製品では、施工完成時が良さのピークで、徐々に劣化が始まります。
擬木の枕木や石っぽい物など表面の質感を天然物に似せて作られていますが、あくまで表面の塗装や凸凹を模しているだけで、
一皮剥ければコンクリート製品です。
自然石の良さは、施工完了時だけでなく、10年後、20年後、もっと先も表面的には欠けたり酸性雨などで劣化しても、
どこまで行っても自然石で、ますます雰囲気が出てくることです。
それは箱を開封すれば中古品で価格が半分になるような工業製品と、時間が経つほどに価格が上昇する骨董品の違いのようでもあります。
同じ金額で作業するなら、どっちが良いでしょう。
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