刈谷市の山池町にて、庭の改作工事をしてきました。
はじめ話をもらって、見積やヒヤリングのため現場に到着した時、焼杉板の外壁の新築にオオっとなりました。
外構工事はある程度できている状態だったので、おそらく庭などの植栽を希望されているのかと思いきや、まずは作り直したいとの事でした。
実際に作業をした順番で、まずはアプローチから話を進めます。
道路から玄関の階段を結ぶアプローチに、鉄平石の園路が作ってあります。
バランスよくきれいに作ってはあるのですが、全体に目地は広く、それでいて目地材を石の面で揃えてあるので、
石の厚みを感じず、重厚感は無く、鉄平石の性質もありのっぺりとした感じは否めません。
とりあえず作り直しますが、気になる事があります。
アプローチと、石積みの間に植栽用の空地があるのですが、排水が悪そうで、水が溜まっていそうな状態になっています。
今後おそらく植栽をするにあたって、コンクリートに囲まれ排水不良を起こしているこの場所の改良に、アプローチの作り直しは最後のチャンスかもしれないと思い、
状況を説明したところ、快く追加の作業を了承していただけて、工事を着工しました。
鉄平石と、下地のコンクリートを剥がし、暗渠を通し道路の側溝へと繋いだところです。
暗渠が終わると、次は石畳です。
石はお客さんの希望に合わせて幡豆石を使用しています。
そして、私の大好きな土ぎめ。
アプローチの多くは、モルタルなどを敷き施工することが多いですが、樹造園ではモルタルを使わない施工を多くしています。
常々そんな事を言っているところに、魅力を感じて依頼してくれる方もきっといると思います。
今回のお客さんも、出来ればモルタルを使わないで、と言う希望でしたので嬉しかったです。
モルタルで固めない事のメリットっていっぱいあると思うのですが、今の世の中なぜかそうなっていない、不思議です。
さて、施工に移ります。
そのままのラインでは、少し窮屈で単調になりがちなので、左右に多少はみ出すように石を散らしました。
土決めでは、モルタルでの施工のように、薄い石は外れてしまう事もあり、出来るだけ厚みのある物を使っています。
大きい石では25cm程度の厚みがあると思います。
加工風景です。
一人で作業してるのに、あっちへ行ったりこっちへ行ったりなので、道具が散乱してますが・・・
電動工具などは使わず、石のみやビシャンなどで合わせていき、プラハンマーで下がらなくなるまでひたすら叩き、
土を入れては叩き、を繰り返して車が乗ってもびくともしない石畳にしていきます。
そして目地も砂なので、石畳下に通した暗渠と相まって、石の目地からもスムーズに排水されていきます。
一つ一つ、石を合わせ石畳は完成していきます。
大小の石が単調にならないようバランスを取りながら配置し、小さい石を二つ三つと組み合わせてちょこっと遊んでいます。
鉄平石のアプローチと比べて、重厚感と迫力が出たと思っています。
もう一つ玄関前に植栽のために空けてある場所があります。
ご主人が、円弧の形状があまり好きではないという事で、ここも幡豆石を据えて、弧のラインを長方形に変えました。
植栽で土を入れるとぐっと良くなると思います。
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