堆肥マルチングのススメ2｜知多郡で造園は樹造園

木質堆肥によるマルチングには、多くのメリットがあります。

・水やり時に土が流れるのを防ぐ

・堆肥自体が保水してその場所に水をとどめておく

・直射日光による地表の熱の上がりすぎ、水の蒸発を抑制、または冬の土の凍結を防ぐ

のような、植物周りの水や温度変化に対する物理的な緩衝材としての効果。

そして、一番重要な事が、

・土壌の微生物たちにとっての餌となる

という事です。

この場合の微生物とは、昆虫やミミズなどのような大型の物だけでなく、菌類や細菌なども含めた総称としてです。

植物は土に根を張って、水と酸素や二酸化炭素、太陽の光だけで生きてるわけではなく、

土の中で多くの微生物と、いろんな関わりを持って生きています。

それらが、根の延長として水や肥料分を集めてくれたりする直接的な事や、

硬く締まった土を団粒化し、水や空気が通る土を作ってくれたりします。

人が耕したり、肥料を与えたりしなくても、落ち葉などの有機物を地表に敷くことで、２４時間３６５日休みなく土を改良してくれます。

ただ自然の広大な山などと違って、庭では庭木から出る枝葉の量も少ないです。

また庭という景観を楽しむ場所で、枝葉が山積みになっているのも限度があります。

樹造園では、仕事で多くの庭木の剪定を行っています。

それらを一般的な造園屋の処理方法である、可燃物ゴミとして捨てるのではなく、

粉砕し、撹拌したり分解を進めるために資材を入れたりして、堆肥を作っています。

雑木の庭のような自然の景色を切り取ったような庭では、堆肥のマルチングは違和感なく使えますので、一度使ってみませんか。

先日植栽を行った際、自社製のマルチングを施しました。

機能だけでなく見た目も柔らかい印象になると思います。