すでに完成から半年近く経ってますが、ブログはようやく庭の完成です。
全景です。
全体として、比較的小さめの木ですが、大きな木を植えるのは、大変な作業です。
一人で運べる木と、クレーンで無いと動かせない木だと、植える金額にずいぶん差が出てしまいます。
そして植木の金額も、数倍になります。
理想のサイズの完成形の木を植えると、100万円かかるとすれば、数年庭で大きくなるのを我慢できれば20万円で収まることもあります。
また、大きい木の方が植物に必要な根の量に対して、根鉢がのサイズが小さくなる傾向があります、
植物にはより過酷な状況となり、枯れやすい気がします。
なので、私としては、値段とサイズを比べて、コストパフォーマンスに優れるサイズのものを多く提案します。
浮いた予算を、今後のメンテナンスなどにしてもらい、徐々に大きくした方が良い樹形にすることが出来ると思います。
食べられる実のなる木を(1本)入れてほしいという事でしたので、常緑ヤマボウシの実の大きい物が取れる品種を選んでおきましたが、
子供のリクエストでブルーベリーを3品種で6本、
ヒメイチゴノキ、フェイジョア、ポポー、など結局10本植えておきました(笑)
また、リクエストのあったクロモジやリキュウバイ、ロウバイなどのほか、
年間を通して花が咲いたり、実が楽しめたり、ネコヤナギのように花穂が楽しめたりしながらも、
比較的成長がおとなしかったり、背の大きくならないものを多く選択しました。
構造物に関しては、
今回これだけの規模の工事で、私の担当した造園の部分ではセメントを2袋、
機能門柱と立水栓を除けば、1/2袋以下しか使わずに工事をしています。
(ちなみに1/2袋とは、モルタルを25ℓ作る量で、普通の外構では、タイル2枚分ほどの面積の石を張るのに使う量です)
降った雨は、極力速やかに地面に浸透させ、地中で動かすことで土中のガス交換が行われます。
水の流れを阻む基礎などを作らないことで、滞りなく水が動きます。
ブロック沿いなど基礎のある部分などやむを得ない部分は、暗渠排水としています。
全長で60mほどの暗渠が、庭だけでなく、建物の鎖樋を伝って落ちる雨も処理しています。
植栽の周りは完熟堆肥によるマルチングを施し、保水性や土壌改良などに効果を発揮します。
1年ほどで堆肥は分解され、土の養分として浸透していきます。
そこで植物の肥料となっていきます。
肥料と違い、堆肥は庭木には良いことがたくさんあると思っています。
植物の命を支える土壌もまた生き物です。
土壌環境を良好にすることが、植物を健全に育てる重要な要素の一つです。
今後が楽しみな庭が出来たと思います。
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